
でも、彼女がセミを自分で持てるようになったのは、つい先日のこと。
それまでは、「生きてるセミは持てない・・」と言っていたのです。
ですが先日とうとう持てるようになり、正真正銘のデビューをはたしました

今ではセミを持っては「かわいい

セミを持つ手から、セミへの愛がいっぱいあふれています


そんな彼女の周りには、まだまだセミへの怖さをかかえている予備校生たちがわらわらと集まります。
みんな、セミへ興味がありつつどうしても怖い気持ちが出てきてしまい、なかなか持つことがかないません。

そんな彼らに優しく、そして柔らかく、どうやって関わったらいいかを丁寧に教える彼女。
そんな教え方も、セミへの愛にあふれています。

持つのが怖いなら、まずは指でちょんと触ってみたらいい。
つい最近までセミを持てなかった彼女だからできる、持てない人への配慮です。

ビビり姫にも、姉さんがやさしく声をかけてあげると、

なんと、緊張してぎゅっと握りしめていたその手をスッとセミへのばしたのです!
なんてことでしょう!


何とも言葉にできないドキドキと、ちょっぴり怖かった気持ちと、それを超えた安堵と興奮と、セミを触れた喜びと・・
少し触れただけで、どの子も本当にいい顔をするのです。
それはそれは、キラキラと輝く素敵な笑顔です


この日は触るだけでなく、まさかの次のステップのセミを持つことにまで挑戦しはじめました!

ひとり持てるようになると、とたんにボクも!私も!となる子どもたち。
「ここを持つんだよ」「もっと力ぬいて」と、所々でかける姉さんの言葉が、なんと優しくて適格なこと


みんな着実にどんどん階段を登っていきます


そして、持てた後はやっぱりみんな、とびっきりの良い顔を見せてくれます


みんなにつられて、なんとビビり姫もが持つことに挑戦していました!
セミ先生のおかげで、予備校生たちはあっという間にセミを持てるようになってしまいました!
なんて魔法のような授業だったのでしょう

それぞれのドラマがいっぱいつまった、とっても素敵な授業でした!
そんな幸せな授業の時間に立ち会えたこの喜びを、ここで皆様に少しだけおすそ分けです
